箱
さて、3月。明日から私1人で仕事。の前日の日曜日。ちょうど日付が、変わる頃、好きな人から
明日飲みませんか。とメッセージ
このメッセージ、
当然2人と思ってましたが、いや、待てよ。私と2人だと警戒して他にもいるのかも(男のセリフか) とか考えて当たり障りなく状況を聞いたら前泊で1人で大阪入りするようでした。
ひゃっほー。2人や!
今から24時間以内に会えるなんて!でも、もう布団の中。
待てよ。パックしてないし美容院にも行ってないし、歯医者にも行ってない。こんなので7ヶ月ぶりにあっていいのかなぁ。
幸いこの夜、偶然簡易白髪染め!をし、トリートメントをしてた。
髪はツヤツヤの、つるつる。(いつもバサバサです)
待ち合わせ場所考えたり妄想してたりしたら、もう、2時半過ぎてしまった。。。
肌が。。
3月になったら、必ず。
って以前メッセージはあったものの、こんなに早くに会えるなんて。
ちょっと天候悪くて飛行機が遅れるかもしれないけど、必ず。
彼の言いまわしで必ず。ってのは
軽くしばられているようで私にはたまらない。
安くもなく、高くもなく
小洒落ているわけでもなく、汚くもなく
騒がしくもなく、静かすぎるわけでもなく
若い店でもなく、年配向きでもなく
何もかもちょうどいい具合で、
彼が好きな魚が美味しく食べられるお店に。
もうほんと、2人で飲むのは2年ぶり。
私のような年齢になると夕方から別人が現れ、乾燥と疲れで肌がくすんで皺だらけになり、年齢も進み、蛍光灯に堪えられない。トイレで下地から化粧をやり直し、できる限りがんばってみた。でもトイレには、そんな子達で溢れていた。
コートをハンガーにかける時など、
お互いを気遣ってお互いのものをかけていたりして今思い出しても笑ってしまう。なんだろうね、これは。
カウンターに座って私は彼のメガネの淵ばかり見ていた。美しいメガネの淵を。
場所を変えて向かいあっていると、ずっと人懐っこい笑顔いっぱいで話しているのでほんとに私の目にその笑顔、焼き付いてる。
瞼の母ではなく、瞼の君。
メガネをかけている人は、基本的にダメな私です。
でもメガネをかけている人を初めて好きになったのが彼です。
話はたくさんあるけどそろそろおひらき。もう、以前のように
鳥の人もいないし、
私もいないし、
彼もいない。
みんな会社を辞めることとなった。
ある時期、全然知らないみんなをつなげた会社だったけど、もう箱には誰もいない。
そう思うと不思議なことね。
でも、箱が変わったところで、人との関係は変わらないのだし、いつか会えるよ。なんて。
おおげさだけど、
これから先それを信じて、生きて行こうと思いました。
そう思わないことには、私は進めない。