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情けは人の為ならず

ということばがあります。

半分ぐらいの人は 意味をきちんと理解していらっしゃると思うけど

半分ぐらいの人は 意味をまったく別の意味にとって理解しているつもりでいると。

少数派の意見として 人に情けなどかけない なんて人もいらっしゃるでしょう。

私も実は長い間、間違っていました。おばかさーん。

Aさんに情けをかけると Aさんの為にならない。・・・・これは 不正解

Aさんに情けをかけておけば きっと自分にもどってくる。 ・・・これが 実は正解

情けは人のためならず(自分のためです)という言葉が隠れているのですね。

意味が分かってから 実に興味深いというか いろいろ考えるわけです。

私の環境が変わって みんなが親切にしてくれます。あたたかい声もかけてくれます。

そう、(ストレートに言うと)情けをかけてくれるのです。

果たしてこれは めぐりめぐって自分のために?

たいがいの人はそんなこと まわりくどいこと考えて話したり行動したりしないでしょうけど

それは本能のまま 自分のおもったまま行動しているのでしょうけど

ふと 考えてしまうことがあります。この言葉の本当の意味を知ってから・・・。

でも自然にそういう行動が出来る人こそが ほんとにステキに思えているのも事実です。

立場を逆にすると

自分がこう話したり励ましたりしていることが どうも偽善的に思えてくるのです。

私はめぐりめぐって 自分のためにやっているのかしら?と。

いや 自分のためにしているのだと。

なんて いやらしい人間なんだと・・・。

このことばの本当の意味を知ってから(いや 元から意味はひとつなんだけど)

なんだかよく分からなくなっています。

母が岡山の美味しいぶどう 桃太郎ブドウってのをもらったそうです。

そのぶどうは 母が今まで生きてきて食べたブドウの中で

一番美味しくて皮まで食べられるあまいあまいブドウだったそうです。

そんな美味しいブドウを わざわざ母にくれた お稽古事でただ一緒だけの人です。

お母さんやったら 人に配らんと1人で食べてしまうわー。と。

私も この人の子供です。同じことを思いました。

そこが人生の分かれ道なんだろうなぁと思うのです。

私は心が貧しいので(現実も貧しいですが) そんなことはようしません。

一人っ子の性格上独り占めです。私のものはわたしのもの。

どういうふうに生きてきたら そんなに心の広い人、優しい人になれるんだろうかと。

だから 桃太郎ブドウのおばさんは 天使かしらと思ってしまっほど。

阪神大震災のとき 余震が続き避難した方がいいという連絡だか放送があったらしく

隣の人(若い夫婦です)が荷物を持って家をでてゆく姿をみて?と思い理由を聞きました。

うちはそのことを知らずに家にいたのです。

そしたら家の中にいた近所の人もわいのわいのと皆出てきてみんな避難のことを知りました。

震災を機に近所が団結してきたところでしたから 1人だけ逃げようとするその家族のことを

悪く言う人もいました。 こういう時 人は試されるのだなと思ったことがあります。

このあいだのWBCでの内川選手の行動をみて朝から泣いてしまいました。

同じチームの先輩村田選手が怪我で帰国してしまい、みんなで喜ぶことができませんでしたが

村田選手のユニフォームもいっしょに宙に舞っていました。それをしていたのは内川選手です。

会社で試合のTVがかかっていたにもかかわらず(トン平・ネクタイ・子犬かじりつき)

全く見ていなかったのですけど朝のワイドショーでそこがとりあげられていて 

まぁ、なんと!と思いました。

こういうときには 自分だけ喜んでしまいがちですが ずっと先輩のことを考えていたんだなぁ。

無念で帰国した先輩の気持ちを考えていたんだなぁ。きっと村田選手もうれしかったと思います。

とてもスポーツマンらしくて 人の気持ちや痛みがわかる人なんだなと。

こういう話に接するたびに この言葉の意味の難しさに なんだか反省する毎日です。。。