子犬の目
会社に子犬の目の男がいる。
私も最初は危うくその目にやられそうだった(笑)
最近は昼に連れて歩きほっぺたがどれだけアンパンマンになるか、
どれだけだらしない体型になるかと成長が楽しみな子犬の目の男だ。
(なんか腹が立つので むっちゃ太らせたるねんとあれこれ作戦を練る)
営業の人はいつもある廊下にいる。
ずっと立ってる事が多い。時には何時間も何時間も。
そんな場合ガツガツ自分から行く人もいれば、怒って帰って来る人、諦めて帰ってくる人
いろいろいるけど子犬の目の男はここでも子犬の目を最大限に発揮。
うるうるとじっと子犬の目をして廊下に立つその姿は万人の目に哀れにうつり
優しいお姉さん(秘書さん)が お昼は食べられましたか? どなたにご用ですか?
べつにそれは女性に限らず男性からも ええと誰やったかな。スリッパはいたらどうや。
彼はみんなに声をかけられる。
子犬の目がしゃべると 関西弁の言い回しから親しみやすさが増し
また天然のおとぼけさと 末っ子らしい甘えも加わり 哀れさが可愛さに変わる。
先輩にも可愛がられ 事務員(私)からは突っ込みどころ満載な適当なしゃべり相手
上司にも気に入られてお給料も上がった。(→やる気も出た)
子犬の目って作ろうと思って作れるものでなくて(当たり前)
持って生まれたもの 真似さえできない 魅力なんだと思う。
そばで見ていると 厄年(実は年上)もふっとばす子犬の目の男の運気の良さ。
このくらいの年齢になると 生き方が顔に出てくる。もちろん私も。
嫌な目つきになってる人もいっぱいいて この人 ずるく生きてきたんだなとか思ってしまう。
子犬の目はいつまでもピュアだけど
上司は あの手を(上司はオンナ受けと言う:ちょっと違うと思う 自分もあの目にやられてるんだし)
いつまで使えるかだ。と言っていた。
ずるい目で。
(いつまででも使えると思うよ 私は・・・)