勝手なお話

むかしむかし あるところに不幸な主婦がおりました。

その主婦は、ある ブロガーさんの日記をこっそりと読んでおりました。

すてきな生活をされている彼女を

こっそりと見ることで うっとりと うっとりとしておりました。

彼女には男の子が1人います。とても可愛くてというか

小さくした福山雅治みたいで 

この子を産んだ彼女ってとても美しいんだろうなぁと。

たまに出てくるだんなさんもとても優しくて わぁ理想的と思っておりました。

絶対にこの手のブログは見ない不幸な主婦でしたが、

彼女が心のきれいな人であるところにひかれていました。

何より自慢がないのです。嫌味もない。意地悪もない。

不幸な主婦は 生身の人間であり

うらやましいと思ったり、ちょっと嫉妬したり、自分と比べたり、

それでも彼女にはそれ以上の魅力があって

複雑な気持ちにもなるので それはそれは

さささ、と軽い気持ちで読んでおりました。

ある日ブログを読みましたら 

2人目ができましたという文字。

こんなに幸せなのに・・・。

なんだか裏切られたような歯がゆい気持ちになりました。

この人はもっと幸せになるんだなぁと思うと

これ以上はもう勘弁と、不幸な主婦は思いました。

そしてブックマークを削除しました。

勝手なお話です。

それはそれは勝手なお話です。