うずまき

昔 多分今でもやってるかな クリニークのカウンターでは

セロハンテープを手の甲に貼って 肌の汚れやキメの細かさなんかを診る方法。

乾燥して粉吹いてたりするとセロテープにそういうものがくっつく。

キメの感じなんかも見ることが出来る。溝の深さとか。

とても汚い。

それを目に見せて売る手法。

化粧水で汚れをふき取って 乳液で整えてからまたセロハンテープを貼って診ると

汚れはなくなってキメも整っている という手品みたいな魔法みたいな。

百聞は一見に。

あれには ほおおお。と当時十代だった私は目を丸くした。

もちろん 紙袋をぶら下げて帰った。

でもね アレは手の甲なのよ。いつもいろんなことと戦ってる、手の甲。

ほっぺたもそうだというの? (その通りともいうけど)

会社で使う透明な強力なテープ(荷造り用)

ここに指紋がつくと ものすごくくっきりと白く指紋が浮かび上がる。

別に汚れてるわけじゃないよ。本当に浮かび上がるのよ。

クリニークのカウンターを思い出して、結構楽しくてやってしまう。

じっくりと見たり。にやにや見たり。

うずうずの流れ方と鳴門のうずしおの違いを考えたり。

迷路の出口を見つけてるようなふりをしたり。

歴史を刻むような縦皺に憂いをかんじたり。

私を証明する大切な指紋だけど。

あんまり大事におもったことはないな、ごめんうずまき。

二岡にはモナの 指紋ついてるかな。