みんなの洋食屋

阪神間の 洋食屋へ。

お世辞にもきれいとはいえない。

カウンターのみ。12人ぐらいしか座れない赤い丸いいす。

いや、そんなものよ。とか、そういうお店の方が美味しいに決まってる。

それは分かるが 超えてる。

入ったとたん もくもく充満する煙に驚いた。

煙というか 空気というか からあげというか とんかつというか。

みんな傷つけてやるといったふうな兄ちゃんとその彼女が客。

そこへ歩いて入る中年な私と ベンツで乗りつけたカップル。

この気品あふれるカップルは、おばちゃんに注文する笑顔まで気品に

あふれ 最初から最後まで あの場所において”上品さ”を失わなかった。

男のほうは50手前ぐらいだけど 靴のデザイナーという肩書きがぴったり。

おやじさんが1人ふらりと入る。単身赴任か、妻はカラオケか。トンカツを注文。

そして 下町育ち風なおじちゃんと思ってたらおばちゃんがビールを注文し 

多分夫婦であろう小さいおじちゃんが コーラを勝手に冷蔵庫から出す。

こんなバラエティにとんだ客には慣れているのか

おじちゃんは黙々と オムライスやら魚のフライと格闘

途中出前の電話も鳴る。

もこもこもこもこ(いろんなものが揚がってる)

ぱちぱちぱち(何か焼いてる!)

すごいボリュームのミンチカツが出てきた。

ソースも美味しい。

ライス(中)はあっという間になくなる。

ちなみに上品なカップルはライス(中)を二人で半分こしてた。

なんて差だ。

出前に運ばれるオムライスに目の前でラップがかかる。

おかもちに入れられる。

ヘルメットをかぶったままの店員さん。

あぁ このかんじ。

街の人気店と分かる。

どんな人も受け入れてくれる 洋食屋さん。

味、ボリューム、人気 バンザイ。

みんなの洋食屋の画像