隙間

スキがある人

私は自分で言うのもなんだけど どちらかと言われると

スキのない人間の部類に入るんじゃないかな?と思う。

スキなんてものは 自分ではなく、他人が判断するものなんだろうけど。

中学の風紀指導の先生が夏休み前に言っていた。

”街でオトコに声をかけられて 喜ぶものではない、それは スキがあったのだと恥じるべきだ”と。

恥じるべきことがなかったということは 喜ぶこともなかった。

なので スキがないほうだと思う。

よっぽど悔しかったのだろう 今でも覚えているくらいだから(笑)

私は痴漢にあったこともないし 声をかけられたこともない。

それは、別の問題だという声もあちこちからあがりそうだが(笑) 

厳密に言うと、声はかけられる。 道を聞かれたり、

三宮駅とそごうが繋がっている歩道橋では昔よくいた宗教がらみに声をかけられた。

だから その手にはちょこっと スキがあるのだと思う。(不幸面なので)

そうそう無視すると 私の背中に向かって手をあわせてくれる あれである・・・。

まぁ 私は先天的にも後天的にも スキはないんじゃないか。

やせっぽち(当時)で不幸面だから そんなもんだろう。

こんな私とはちょっと違った彼女の話。

故意にスキを作らない女性がいる。

いやぁ徹底しているので すばらしい。

でもさぁ それはそれで悲しいのではないかと思ったりするのは

やはり私は宗教的スキしかない人間で 彼女のことを分かってないのか・・・。と

こないだから考えていた。どーでもいいのに考えた。

レースや花柄は絶対 No。 襟元にも気を使う。少しでも肌が見えないように。と。

女らしい 女っぽい と思わせるものからすべて 自分を遠ざける。

だからって 髪の毛もロングの時もアルし 化粧もしているし 可愛いものは好きだ。

でも自分を飾らない。 飾ることを恥じるようなそんな勢いも感じられる。

あーなんでだろう。

せっかく女性に生まれたのになぁと思ったりする。

個人的には 微量のスキエッセンスがない女性なんて魅力ないと思う。乾いた台所布きんみたいだ。

(宗教的スキ人間が言うことじゃないけど)

でも 彼女はきっと可愛いそういうかっこをしたいに決まっている。

だって 何かの拍子に垣間見ることもたびたびあるんだもの。

ちょっと意識すると 今の若いオネエチャンみたいに足をにょきーと出してなんてことになるけど

意識しすぎて、女を意識しすぎて180度ひっくり返ってしまった結果 

自分を飾らない選択になっているのだろうと。

考えて考えて そんな結論になった。

でもさ、彼女の自由だけどさ スキぐらいちょっとあったほうが 可愛げがあるのにな。

ワンポイントの花のあるハンカチみたいに。