昨日は雨でした。

会社帰り バス停で傘をさして待っていたら

傘のない男の人が並びました。

バス停には 2人だけ。

雨は、我慢はできるが、時間が経つとちょとぬれて嫌だな、的な雨。

バスは来ない

雨は降る

バスは来ない

雨は降る

傘をさしだそうか、どうしようか

まだバス来ない

傘をさしだしたら、びっくりするか

傘をさしださないと、冷たい人間ぽい

雨はそのまましとしと 降り続いている

『どうぞ』と言って 2人で傘の中。

少し世間話。

そうそうバスがくるまで。

結局バスの中、駅に着くまで世間話。

こうやって知らない人同士が しゃべっているのは不思議。

セミの一生のように大げさに考えると

その人の一生の時間の20分と

私の一生の時間の20分という時間を共有したことになる。

そうそう、セミは地上に出て1週間かそこらしか生きれないんだから。

何か空気やにおいが一緒な人なら 

これが運命の出逢いなんてことになるのかなぁと考えながら

『おつかれさまでした』

と言って遠くまで帰る もう顔も忘れてしまった人を見送った。