暑苦しい夜に暑苦しい話。

たとえ100万回観たとしても

私の前世で出逢っている運命の人が、現世で現われるわけでもないのですが

なんだかそうでも思わなくては

いや、観なくては。

いや、歌声が聴きたい。逢いたい。聴かなければ、逢わなければ。

と脅迫めいたものまであるこのごろの私。

アイーダにとりつかれています。

ちがう。

気がつきました。

実は ラダメス役俳優に骨抜きにされています。

観るほどに観るほどに 良さがどんどんわかってきて、

しかも私が言うのもなんですが、随分と上手になっています。(6年前よりも)

歌が四六時中流れています。

明日も観たい。明後日も・・・。

狂ってます。

これを観た夜 JINでもおんなじ様な(あれはタイムスリップですが)

そして また やられてしまってるんです。

まぁ 食べるだけの人生だからたまには いいでしょう。

食べる以外のことに興味を持ったとしても。

この顔のヒト、街にはいないんですよね。

でも一番近いのは 通っている餃子屋さんのご主人。

まともに顔見られないもの。

土曜日  にアイーダ観て

月曜日  チケット取りに行ったら火曜日まで休館で

水曜日  チケットダメ元でいい席ある?ってお姉ちゃんに聞いたら

日曜日  前から6番目で真ん中っていう席が奇跡的に空いてた

ほんとに奇跡的

会員の先行予約でもこんないい席ないよ。5日前でね、ラッキーでした。

今回4月、5月、6月の先週席も、すべて2階席なんです。

何度も観てるから、音楽、声さえ聴けたらいいと。

しかも端っことか

最後列とか

歌声だけでよかったんです

ただただ

うっとりと

鳥肌がおそってきて

その歌声

ラダメスだけでもいいし

アイーダと2人で歌うともっといいし。

でも近くで

観たくなったんですね

よくばり。

すぐそこに

ただでさえ大きいヒトが本当に舞台映えして大きい。

いつも豆粒だったから。

何でも見えました。

女優は口紅のつやまで

ダンサーは女性でも腹筋割れてて

くるぶしの骨とか、

つばもいっぱい飛んでいたし。

何でも聞こえました。

衣装の擦れる音。

せりふの中のため息のようなちょっとした息。

腹式呼吸のお腹が動く音までも聞こえるよう。

一体感。

出演者のみんなが つくりあげている一体感。

みたいなものも見えました。

今までみえなかったものが見えました。

一番感動したのは アムネリス役が意を決して言う最後の言葉。

女優さんは泣いてたんですね。

頬で涙が光ってたんですね。

衣装を翻して 後ろを向くときに その涙が空中に舞ったのです。

とても美しくて

こんな涙を見たことがありません。

そんな瞬間を見ることができたことにとても感動。

そしてせりふまで 大概覚えてしまったのでありました。

来世でぜひ使います。