夏の仕掛け

あくまでも自然でなくてはいけない

アイスティが汗をかくように

犬が舌を出して体温調節するように

夏休みの絵日記に書かれるようなイベントであってはいけない

そろそろ仕掛けてみようか

仕掛け花火はハート

ビニールプールの水鉄砲

セミのぬけがらみたいに

イカのプラスチックみたいなのをはずしたみたいに

そんな自信は最初だけで

夜店綿アメみたいに食べてしまうと

飽きてしまう

食べきれなくて

捨ててしまう

うっかり出てきてしまった真夏のミミズは

干からびてしまうように

そんなオチまで

知っているけれど