9:29 pm

     ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。

     淀みに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、

     久しくとどまりたるためしなし。

                           『方丈記』 鴨長明

方丈記』の冒頭です。中身を読んだわけでなく、古典が好きなわけでもありませんが、

この“無常”について習って以来、時折思い出すことがあります。

川の流れではなくても、例えば今日見た街路樹は、明日には違っていたり。今日電車で隣に座った人とは明日隣になることもなく・・・赤ちゃんは明日には歩いていたり・・・どんどん派生してしまいますが、時間が進んでいることに伴って同じではない。全てのものは変化し続けています。

私も留まっているようで、(多分)同じではない。

同じではいけない、と思う。